エンドロールには早すぎる

ドラマや映画やゲーム。どうしてそれが面白いのかを考察します。

『ゲーム・オブ・スローンズ』で俺の心に響いた31の名言(前半)

俺が愛してやまないドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のお気に入りの名言を今日は思いつく限り列挙してまとめてみよう。最高の暇つぶし。
科白じたいの魔力というよりそのシーンが好きだから選んでるものも結構ある。俺はスタニスが大好きなのでスタニス多め。
めちゃくちゃ多い。ってかマジで多い上に俺の余分な感想を書きすぎた。ということで、前後篇にわけることにした。
この記事では前半として、シーズン1~シーズン3の名言をピックアップする。計31個。
後編ではシーズン4~シーズン7までを特集する。多分合計で60個くらいになる。


シーズン1


自分が何者か忘れるな。世の中は忘れてくれないが、鎧としてそれを纏えば、傷つかない」 by ティリオン・ラニスター
お手頃な名言。落とし子と言われて不機嫌になったジョン・スノウに、人生の先輩ティリオン・ラニスターが贈った言葉。シーズン1第1話で飛び出したこの言葉は、今もジョン・スノウの助けになっている。
"Never forget what you are, the rest of the world will not. Wear it like armor, and it can never be used to hurt you. "


5と1、大きいのはどちらだ」 by ロバート・バラシオン
サーセイは素直に5と答えたが、ロバートの見解は違うようだ。ちょっと長いが、ロバートが珍しく熱く語っているので、拝聴するべきだろう。
「仮に、ヴィセーリスが4万のドスラク人を集め、海を渡り七王国へやってきたとしよう。我々は籠城する。賢明な動きだ。平野で連中に対峙することほど愚かなことはないからな。しかしその間、ドスラク人は我々を無視するだろう。奴らは村々を焼き払い、掠奪の限りを尽くすだろう。男を殺して、女子供を奴隷にするだろう……民は王の不在にどれだけ耐えられる? 高い壁の向こう側で縮こまる、臆病な王の! じきに、民はヴィセーリス・ターガリエンこそが真の王だと言い始めるだろう」
サーセイは軽く切り返す。「数では勝てます」
ここでロバートの科白がキマる。「5と1、大きいのはどちらだ? 1つの大義のために1人の指導者の下に結集する、1つの本物の軍勢だ。我々の大義は狂王と共に死んだ。今や我々の軍は様々で、違う目的を持っている」
戦の事になるとやたらと弁舌が立つロバート王。現在シーズン7が終わり、このシーンの頃からすれば世界情勢は目まぐるしく変化した。サーセイはロバートの言葉を覚えているだろうか? 見習うべきは父だけじゃない。軽蔑している相手からも、学べることはある。
"Which is the bigger number, five or one? "


お前の母は死んだ。私も近いうちに死ぬ。お前も、お前の弟も、お前の姉も、その子供たちも。みな死ぬ。死んで、地面の下で腐りゆく。家名だけが生き永らえる。ただ一つ、家名だけが」 by タイウィン・ラニスター
この科白が凄く好きなんだよね。このシーンのジェイミーとタイウィンの会話を暗記しようとしたことがある。まあ諦めたけど。それでもだいぶ覚えてる。名科白の応酬。繰り返し繰り返しめっちゃ見た。
この名言は、タイウィンの口調もあってとてもパワフルなものになっている。この考え方が、タイウィンのやることの原理。世は儚く、命は尊い。では真に遺るものとは? タイウィンが考えるのは家名だ。鹿を捌き、内臓を取り除きながら、真剣な目で自説を語るタイウィン。ド迫力。余談だが、俺はゲーム・オブ・スローンズのキャストの中でもタイウィンを演じるチャールズ・ダンスは特に代えがきかないと思っている。
「ジェイミーよ。陰で”王殺し”と囁かれるのが煩わしいか?」「もちろん煩わしい」このセンテンスも地味に好きだ。ジェイミーの表情も全てを物語ってる。上手いな…
"Your mother's dead. Before long I'll be dead, and you and your brother and your sister and all of her children, all of us dead, all of us rotting underground. It's the family name that lives on. It's all that lives on. "


決闘に敗けて、何を学んだか? 決闘では私は勝てないということだ。それは奴らの戦い、奴らの法だ。だから私は戦わずして奴らを殺す。自分は何を知っている? 自分とは何か? 我々は己を知ることで、欲しいものを手に入れられるんだ」 by ”小指”ピーター・ベイリッシュ
長い引用が続くが、仕方ない。この科白も好きなんだ。小指は幼少期の苦い思い出を語る。自分で言う通り、ピーター少年はこの時を境に、外道としての道を歩み始めたのかもしれない…
"You know what I learnt losing that duel? I learnt that I'll never win. Not that way. That's their game, their rules. I'm not going to fight them, I'm going to f**k them. That's what I know, that's what I am, and only by admitting what we are can we get what we want. "


我は人々の領土を守り抜く盾なり」 by ジョン・スノウ
冥夜の守人の誓約の言葉。その一部を抜粋。ただ一言。カッコいい!!
"I am the shield that guards the realms of men. "


スターク、タリー、ラニスター、バラシオン……どうしてわしが他所の揉め事に頭を悩ませねばならんのか、教えてくれ」 by ウォルダー・フレイ
視聴者たちが嫌いなキャラクターをランキングにしたらトップを争うだろうこの老人のお言葉。名言か? いや、見返りを求める卑しい発言にしか聞こえないかもしれない。とは言え、実際これは最もなことだ。スタークが王家に反乱を始めたから協力しろだと? 王都で北部の兵が殺され、ネッドが囚われているからという理由で? だから何だというのか? わしはタリー家に忠誠を誓ってはいるものの、王家にも属しているんだぞ。なぜ苦渋の選択を迫られねばならんのか? 見返りに何をくれるというんだ? え? という具合だ。一理ある。
俺はスターク家に感情移入しているワケだし、フレイ家についてなんか考えたくない。とは言え考えてしまえば、ありとあらゆる出来事に対して、説得力が生まれる。フレイはわざわざ危険を賭して北の兵を通した。スタークという最高級の相手と、考えられる限り最高級の取り決めが成立したから。さて、もしその取り決めが、身勝手な理由で破られたとしたら? そんな折に、もっといい相手に、もっといい取引を、もちかけられたとしたら?
この名言は、思わず忘れやすいタイプの教訓だ。心の底から信用できる相手じゃないのなら、よれよれの糸で結ばれているだけの関係であるのなら、もっと注意を払うべきなのだ。
"Stark, Tully, Lannister, Baratheon... Give me one good reason why I should waste a single thought on any of you. "


愛は義務を殺す」 by ”学匠”エイモン・ターガリエン
女の愛と名誉を比べたら? 我が子を腕に抱く喜びと比べたら、義務とは何だ? 代償がなければ義務を果たすのはカンタンだ。これが、冥夜の守人が妻も子も持ってはいけない理由。だが、とエイモンは続ける。
いずれ、それがカンタンじゃなくなる日がくる。選ばなくてはならない日が、やってくる。自分自身で選んだことを、一生背負って生きるのだ、と。何も知らないジョン・スノウも、いずれは知っていく。難しい選択もするようになる。復讐よりも義務。野人の女との恋よりも義務。兄弟の気持ちよりも義務! 彼はここまで、義務を優先してきた。次第に彼の決断は世界に大きな影響を与えるようになり、もはや個人だけの問題ではなくなった。ジョンは学匠の言葉を覚えているだろうか。ってか忘れるわけないか。
"Love is the death of duty. "


全てを失ったら、命に価値などないとわかる」 by ミリ・マズ・ドゥール
妖婆はデナーリスの腹の中の子供を殺し、カール・ドロゴを物言わぬ廃人に変えた。信じていたのに裏切った! どうして? デナーリスはお前の恩人のハズでしょう!?
「カール・ドロゴの部族が聖堂を破壊し村を略奪した。子供は無実? ”世界を駆けるスタリオン”が?(笑) 将来、村々が焼かれなくてすんで良かった」「私を救った? その前に3人の騎手に犯されたし、たくさんの人を治療した私の家は焼かれたし、ブレッドを焼いてくれた男や治療したばかりの少年の首がさらされたのに? それなのに私の何を救ったと? 命?(失笑) 王を見なさい。全てを失ったら、命に価値などないとわかる」煽りスキル高いっすね、妖婆さん。
俺は当然デナーリスに感情移入して見ているため、最初この妖婆の言い分は腹立たしく思った。だが明らかに妖婆の言う通りだと気づいた。平和な生活を営んでいたのにそれを壊されたわけだし、復讐されて当然というものだ。デナーリスは自分の正義が空回っていると気づいただろうか。怒りに我を忘れてはいないか。これは充分、考えるに値する教訓だ。
"You will see exactly what life is worth, when all the rest has gone. "


お前は誓約の兄弟か? それとも戦で遊びたいだけの落とし子か?」 by ジオー・モーモン
最終話。あまりの出来事に震えるジョン。奴の首をとってやる! いやいや待てよ。お前が行ってどうなる。そういうのは、ロブに任せとけ。壁の向こう側が異常事態だって時に、鉄の玉座に誰が座るかがそんなに大事か?
総帥に言いくるめられるジョン・スノウ。例えば王都のような社会では、個人主義が蔓延し、みんな自己の利益を第一に優先するように考える。自分が何を思っているか、本当はどうしたいか、というのが最も大事で、世界の理など知ったことではない。だから結果がどうあれ、復讐したいなら、すればいい。ジョンが属しているのは、そういう社会ではない。彼は個人主義とは遠くかけ離れた世界の果ての集団に属している。大局を見なくてはならないのだ。個人の願いより優先するべき任務があるのではないか。冥夜の守人はそういう社会だ。一度誓ったら、そう簡単には破れない。自らの持ち場で生きて死ぬ。それが兄弟の誓約だ。
"Are you a brother of the Night's Watch, or a bastard boy who wants to play at war? "


シーズン2


夜は深く、恐怖に満てり」 by メリサンドル
この言葉の第一印象? うっわ、受け付けねぇ~…って感じ。わけのわからん一神教が、いきなり儀式かなんかをしてるシーン。俺おいてけぼり。このシーン、意味不明なんですけど、みたいな。実際、理解できないのがいいらしい。メリサンドルは理解できないものが信仰の助けになると言う。どうでもいいがメリサンドルを見るたびに俺の腸が煮えくり返る。このマザー・オブ・デーモン!!
この言葉には魔力がある。スタニス王には二人の助言者がいた。ダヴォスと、メリサンドルだ。前者は明らかに善き人だ。後者はなんだか怪しくて、王を誑かそうとしてるように見える。まるで天使と悪魔だ。悪魔が放つこの言葉には、厨二的な魔力がある。思わず呟きたくなってしまうのだ。ザ・ナイティズダァーク…アンド・フロブテラァーズ…
"The night is dark and full of terrors. "


知識こそ力です」by ”小指”ピーター・ベイリッシュ
力は、力よ」 by サーセイ・ラニスター
姉弟の秘密を知っているぞとイキった小指に、サーセイがお灸を据えるという貴重なシーン。摂政太后に対してイキりすぎたな…
どうして物事を思い通りにできる人がいる? なんの権利があって人を動かし、従えさせることができる? それは力だ。力ある者が力なき者を支配するのが人の世だ。その力の源泉となるものは、人によって見解が違う。マイナーな小貴族の出身の小指は力の源泉は知識にあると信じている。サーセイは、何にも勝る本当の力があると信じている。自分は力ある人間だと証明したいのだ。
力は人がそこにあると信じている場所に宿る」 by ヴァリス
ちなみにヴァリスの見解がこちら。哲学者ですね、ヴァリスさん。
"Knowledge is power. " "Power is power. "
"Power resides where men believe it resides. "


嵐がやってきては去り、大きな魚が小さな魚を飲み込み……そして私は、漕ぎ続ける」 by ヴァリス
怖いです、ヴァリスさん。
"The storms come and go, the big fish eat the little fish, and I keep on paddling. "


死せる者はもはや死なず」 by 鉄人
鉄人たちが好きだ。厳つく、荒々しく、他所とは違う宗教を持つ。死せる者はもはや死なず。されどまた立つ。より強く、より雄々しく。死せる者はもはや死なず! イカれるくらいカッコいい。
グレイジョイの”我ら種を蒔かず”という標語も大好き。あまりにもパワフル。
"What Is Dead May Never Die "


神を信じろと? いいだろう。スタニス王こそ我が神だ」 by ダヴォス・シーワース
信心深い息子に神の存在を説かれ辟易するダヴォスが返した言葉。彼が信じるのは七神でもなければ火の神でもない。スタニスだ。スタニスは自分を取り立てたし、そのうち自分の息子も騎士にするだろう。そんな人が他にいるか? 火の神がもたらしてくれるというのか? もちろん違う。スタニス王だけがそうできるのだ。人は神を信じ仕えねばならないと言うのなら、私が信じ仕えるのはスタニス王のみだ、という力強い宣言。そんなダヴォスも今やすっかり北の王にご執心だ。陛下の恩を忘れてなければよいのだが…
"You want me to have a god? Fine. King Stannis is my god. "


善行は悪行を洗い流さない。その逆も然り」 by スタニス・バラシオン
堅実なお言葉。これから為すことがあまりに不名誉なので、自分に言い聞かせておられるのでしょう。腹心の部下ダヴォスはよき例だ。ダヴォスは密輸業者だが、同時に英雄でもある。ダヴォスはその英雄的な行為で犯罪を帳消しにしたわけではない。犯罪に対しては別の罰(指の切断)があり、英雄的な行為には別の賞(騎士の叙任)がある。
"A good act does not wash out the bad, nor a bad the good. "


厳しい真実とは善し悪しだ」 by スタニス・バラシオン
言えば相手が嫌な気持ちになる真実があるとする。言うべきか? 真実を知れば最善の策をとれるかもしれない。真実は真実。良い面も悪い面もある。ダヴォスは真実を伝えスタニスは認識し、ダヴォスをより強く信用するようになる。
"Hard truth cuts both ways. "


殺されない人はいない」 by アリア・スターク
ロブ・スタークは連戦連勝。逸話は増えるばかり。あることないこと。中には不死だという者もいる。不死。信じるかね? タイウィン・ラニスターの冗談じみた問いかけ。それに対するアリアの返答は「いいえ、閣下」お、アリアめ、真面目か? しかし、間を入れず続く言葉「殺されない人はいない」アリア、タイウィンの目を見つめる。タイウィン、おし黙る。かっこよすぎか。しかし、これは良い死亡フラグだったな…
"Anyone can be killed. "


多くを愛すれば愛するほど、人は弱くなる。愛する人の安全と幸せのためなら、人はどんな愚かなこともしてしまうから。あなたは子供だけを、愛しなさい」 by サーセイ・ラニスター
サンサにアドバイス。サーセイが言うと説得力がありますね。
"The more people you love, the weaker you are. You'll do things for them that you know you shouldn't do. You'll act the fool to make them happy, to keep them safe. Love no one but your children. "


誓いが多すぎる。次々と誓いを要求されるだろ。王を守れ、王に従え、父に従え、罪なき者を庇え、弱き者を守れ。だがもし父が王を軽んじていたら? もし王が罪なき者を虐殺したら? 多過ぎるだろ。誓いを一つ守るたび、別の誓いを破ってしまう」 by ジェイミー・ラニスター
今では俺もジェイミーを愛してやまないが、この頃はろくでもない悪党にしか見えなかった。塔ではブランを落とすわ、牢では従弟を殺すわ……サブキャラ風情がふざけるのも大概にせい。みたいな。スタークに感情移入していると、こいつは憎くて憎くて仕方なかった。実際この頃のジェイミーはやさぐれていたよな。世界に虐められていたという感じ。そんな彼の切ない名言。
"So many vows. They make you swear and swear... Defend the king, obey the king, obey your father, protect the innocent, defend the weak. But what if your father despises the king? What if the king massacres the innocent? It's too much. No matter what you do you're forsaking one vow or another. "


私は鉄の玉座に座り、お前は王の手になる」 by スタニス・バラシオン
蟹漁師の息子が初めて王の手になるかもしれない。スタニス王が世間の目や慣習に曇らされない人物であると証明するカッコいい名科白。
我々は過小評価されてきたと愚痴りまくった後のスタニスの突然の宣告と、それを受けたダヴォスの表情。地味ながら良いシーンだ…
"When I sit the iron throne you'll be my hand. "


何千だ」 by スタニス・バラシオン
パワフルな言葉だ。とてもパワフルな言葉だ。泥の門攻撃時、鬼火で迎え撃たれて弱気になった部下の、何百と死にます、という進言に対して、スタニスが放った厳しい真実。This is クール。その後、黙ってテキパキと上陸準備を進めて、自分の兵たちを鼓舞する。「私に続き王都をとれ!」この一連の流れ、マジでシビれる。はぁ~(ため息)。やべぇくらいカッコいい!
"Thousands. "


スタニスは人殺しだ。ラニスターの連中も人殺しだ。お前の兄貴も人殺しだ。お前の息子も、いつか人殺しになる。世界は人殺しで形作られてる。だからよく見て、慣れておけ」 by ”猟犬”サンダー・クレゲイン
ハウンドが王都から逃げる際、サンサに贈った言葉。ハウンドはそんなふうに世界を見ているんだね。ちょぉ可哀想ぢゃん。。。でもハウンド、サンサに優しいよね。こんなことを言うのもサンサを気にかけてるからでしょ。お前が本当の騎士様だょ。。。
"Stannis is a killer. The Lannisters are killers. Your father was a killer. Your brother is a killer. Your sons will be killers someday. The world is built by killers. So you'd better get used to looking at them. "


シーズン3


ジェイミー……俺の名はジェイミー……」 by ジェイミー・ラニスター
彼を何と呼ぶ? ”王殺し”、”誓約破り”、”義なき男”……? 17年間、ジェイミーは周囲にそのように呼ばれ続けた。誰もが彼を蔑んだ。人は、レッテルを貼られる。だが、ジェイミーの隠し事の全てに声を与えたら、ざらついた優しさに気付くことができるだろう。
17年前のあの時、狂王エイリス2世は全てを焼き尽くそうとしていた。王都の至る所に置かれた”鬼火”を爆発させようとしていた。このままでは全てが灰燼に帰す。その時ジェイミーは狂王の目の前にいた。「焼き尽くせ!」声が大広間に響いた。ジェイミーは秤にかけなければならなかった。狂王と、50万人の王都の人々。そしてジェイミーは王を殺した。それ以来、彼は王殺しとして蔑まれている。
運命のいたずらか、奇妙な旅路の中で、ジェイミーとブライエニーはお互いを心から信頼し始めていた。信頼する相手に、他人と同じ扱いをされたくなんかない。彼女に、もうそのレッテルで自分を呼んでほしくなんかない。そしてとうとう、ジェイミーの切ない願いが言葉になって漏れ出してしまった。心を揺さぶる名言。
"Jaime... my name's Jaime... "


混沌は穴じゃない。混沌は梯子だ」 by ”小指”ピーター・ベイリッシュ
ヴァリスの企みを阻止した小指。不機嫌状態のヴァリスに私は国家のためにやっているのだと詰め寄られ、混沌という大きな穴が我々全員を飲み込むぞと忠告される。この時の一連の会話は丸暗記したいほどカッコいい。厨二心がくすぐられるオサレな会話だ。苛立ちを隠さないヴァリスに、小指は気色悪いニヤニヤ顔でこう返すわけだ。
国家とは何か、貴方は知っていると? 国家とは、エイゴンの敵の千本の剣と同じ。我々が繰り返し繰り返し語ると取り決めた、物語だ。それが嘘だと忘れられるまで
誰もが梯子をのぼろうとして失敗する。そして二度と挑まなくなる。のぼるチャンスを貰える者もいる。それなのに拒む。しがみついてしまうんだ…国家や…神、愛、幻想に。梯子だけが現実。そこにあるのは、のぼることだけ
小指さん、詩人ですね。
"Chaos isn't a pit. Chaos is a Ladder. "


我々は自分の運命を選べない。だが自分の務めは果たさねば。違うか? 事の大小は問わず、我々は務めを果たさねばならない」 by スタニス・バラシオン
複雑な心境だろう。メリサンドルはロバートの落とし子を生贄にするという。陛下はそんな事は望んでおられない。とは言えたった一人の落とし子と王国を比べたら? ダヴォスに語ったこのポリシーは、スタニス王が常に自らに言い聞かせておられるのでしょう。 
"We do not choose our destinies. But we must do our duty, no? Great or small we must do our duty. "


私の父は本物の戦に勝利した。レイガー王子を殺し、王冠を勝ち取ったんだ。お前がキャスタリー・ロックに隠れてる間にな!」 by ジョフリー・バラシオン
キング・オブ・シットの癇癪の中にも父(父じゃない)へのリスペクトを感じる名(迷?)言。
このシーンのジョフリーの切なさは異常。もちろん先にイキったのはジョフリー。敵の首をとれてウキウキ状態。小評議会で、みんな私のオモチャだお前の妻も私のオモチャだとティリオンにイキる。ティリオン仕返しする。王は今ハエのように死んでるぞと侮辱される。ジョフリーはもちろん逆切れするのだが、なんとタイウィンにまで侮辱されてしまう。自分が王だとイキってる人間は本物の王じゃない、戦に勝つことで証明できるとか言われてしまう。流石にカチンときたジョフリー、タイウィンにも思い切りキレる! ……静まり返る小評議会。さすがにタイウィンをイジッたのはまずかった。七王国はタイウィンへの恐怖で結ばれているのだ。タイウィンが本当の権力者で、ジョフリーは神輿にされてるに過ぎない。そんな空気を察知してしまうジョフリー。タイウィンによって疲れてるということにされてしまい、あれよあれよと連れていかれる。哀れだった。
一応ジョフリーはロバートのことは尊敬してるんだよな。シーズン1でも、死に瀕したロバートを本気で心配していたようだし。自分の父が王であることを誇りに思ってるみたいだ。それなのに不義の子だという噂は流れるわ、みんな自分を腫物のように扱うわで、ジョフリーのストレスは限界だ。世界に歪められた子供は、たいていロクな成長をしない。
"My father won the real war. He killed Prince Rhaegar. He took the crown while you hid under Casterly Rock! "


以上。
シーズン4以降は遠くないうちにまとめる。
この記事書いてて楽しかった。やっぱ俺めっちゃゲーム・オブ・スローンズ好きだわ。ドゥブロヴニク行くっぺか?