エンドロールには早すぎる

ドラマや映画やゲーム。どうしてそれが面白いのかを考察します。

『レッド・デッド・リデンプション2』チャプター6終了。感想。胸が張り裂けた。

heartstrings.hatenablog.jp

先日リリースされた『レッド・デッド・リデンプション2』のチャプター6まで終了(メインストーリー全体の80%程度)。
感想。面白かった……
まだストーリーは残ってるが、しばらくコントローラーを持てそうにない。
疲れた。
胸が張り裂けて苦しい。
俺はアーサーと一心同体なんだよ!

f:id:oniie:20181107182704j:plain


――↓注意。ネタバレあり↓――

続きを読む

『レッド・デッド・リデンプション2』で俺は社会に必要とされていないと感じる

レッド・デッド・リデンプション2という西部劇の大作ゲームがリリースされて1週間。
俺は寝る間も惜しみプレイした。
今はチャプター4まできたところだ。
リリース1週間記念ということで、プレイ途中だが感想を書いていく。

f:id:oniie:20181102172334j:plain

レッド・デッド・リデンプション

マジで面白すぎるぜ。
主人公一味となるダッチ・ギャングは20人を超えているので、最初は誰が誰だか分からずといった感じだったが、話を進めるうちにどんどん連中を気に入ってきた。
どいつもこいつも良いキャラしてる。
一癖二癖ある連中が、ほかに行き場もなく、ギャングとしてつるんでる。特技と言えば人殺しという悪党たちだが、仲間内の絆は深く、なんだか嫌いになれない。
俺はそんな連中の一人、アーサーに乗り移り、この世界を堪能することになる。
(ちなみに俺は最初のうちはアーサーの見た目をゲーム・オブ・スローンズのジェイミー・ラニスター風にしていたが、髪が伸びてきてしまった)

ストーリー的には、これまでのところ金集めが目的。本作のプロローグの前に一大事件があり、ギャング団は指名手配になってしまったので、逃走資金を集めてるという感じ。
だいたい、強盗やら人殺しやらで金を稼ぐ。手頃に馬車強盗するなら二人で組むし、銀行を襲撃するとなれば四人で向かうことも。
敵対勢力に、構成員で唯一の子供・ジャックが連れ去られたとあれば、全員が自分の仕事を脇に置く。そして総力戦を仕掛ける。大勢で敵の拠点にカチコミにいく!

f:id:oniie:20181102172604j:plain
f:id:oniie:20181102172614j:plain

↑怖すぎ…(笑)

f:id:oniie:20181102172640j:plain

↑地元の権力者たちであっても、子供を誘拐したのなら…

f:id:oniie:20181102172655j:plain

↑ロクな末路にならない。

f:id:oniie:20181102172717j:plain

↑ジャックを取り戻して祝祭を開くギャング一同。うーん、尊い

ストーリーが面白くて、逆に終わってほしくないこの感覚。
そういった症状が出ても、心配ない。このゲームは他にもやれることが山ほどあり、どれもこれも頭がオカシイくらい手が込んでいる。
性能の良い馬を探して入手して手入れしたり、200を超える種類の動物を観察して図鑑を埋めたり、狩猟して皮から道具を作ったり……釣りとか、ポーカーとか、とにかく、いろいろ遊べるミニゲームが多い。
ポーカーとか余裕で1時間くらいやれた。

f:id:oniie:20181102175641j:plain

↑これはブラックジャック。結構面白い。

f:id:oniie:20181102174507j:plain

↑ショーを観ることもできる。

f:id:oniie:20181102173938j:plain

↑この時代は、厳しい時代だ。人種や性別による差別は当たり前にある。そういったところも描かれる。被差別者に対するNPCの扱いは痛ましいものがある。そんな中で権利のために演説するという運動に協力するミッション。

f:id:oniie:20181102174532j:plain

↑愛よりも仲間の絆を選ぶアーサー。一応、この物語は前作の前日譚という設定になっており、この後ダッチ・ギャングは崩壊するというのが、プレイヤーはわかっている。こいつらに愛着が湧くたびに、胸に痛みも感じてしまって辛いんよ…

f:id:oniie:20181102175120j:plain

↑たまに仲間とサシで会話することがあり、自分の弱いところを吐露するアーサーを見ることもできる。

ちなみにアーサーは顔に似合わず日誌を書いている! 起こった出来事を感想を交えて文章にしたり、観察した草花や動物の絵を描いたりしている。これは必読だ。アーサーに対する愛着の湧き具合が違ってくる。絵は上手い。


正直なところ、最初の雪山のあたりは操作が難しくてイライラしていたので「あ、これ地雷だったんじゃね」的な空気が俺の中に漂っていたが、心配は杞憂に終わった。
もちろん、未だに操作には慣れてない。俺はクソ下手なので木に馬が当たって転げ落ちるということを繰り返してるし、何かの拍子に殺したくない人物を殺してしまったり、何が起きたか理解する前に自分が死亡してしまったり、ざらにある。お気に入りの馬は死んで二度と会えないし、病気に苦しむ農民から借金を巻き上げるために必要以上に殴ったことを未だに後悔してる。
演出が素晴らしいため、のめりこみすぎて、「あ、俺めっちゃ悪い事してんじゃね今…」みたいになってきて胸がキューっとなることもしばしば。
とはいえこのゲームは傑作だ。
俺は西部劇の無法者になる。俺は時代が変わっていくのを見る。俺は社会に必要とされていないと感じる。俺は社会から隔絶される。
一つ一つのミッションが面白いし、興奮する確率が高い。
マジで面白い。
もう全て愛しそうな気がしてる。

メインストーリーが終わり次第、二回目の感想を書こうと思う。

heartstrings.hatenablog.jp
↑チャプター6まで終了。ネタバレあり感想。

レッド・デッド・リデンプション2【CEROレーティング「Z」】 - PS4

レッド・デッド・リデンプション2【CEROレーティング「Z」】 - PS4

映画『たそがれ清兵衛』で俺は清兵衛の生き様に震え、泣く

ひと昔前の映画を観た。『たそがれ清兵衛』時代劇だ。俺はこれまでまともに時代劇を見たことがないからワクワクして観た。面白かった…

たそがれ清兵衛』が何故素晴らしいか? 「内面」を注視するように描いているからだ。
主人公は清兵衛という名の人間だ。俺はこの映画で、彼の生き様を見ることになる。

彼は下級武士だ。あまりにも貧乏な男だ。風呂にも入れず服は継ぎ接ぎ。同僚との付き合いには参加せずたそがれ時にまっすぐ家に帰るため『たそがれ清兵衛』とあだ名される。家に帰れば内職をして、病気の婆ちゃんと幼い二人の娘をどうにかこうにか養っている。妻に先立たれ、周囲に蔑まれながら生きている。貧乏な暮らしに最後まで馴染めなかった妻の例から、昔から好きだった幼馴染との縁談も断る。
そんな中、清兵衛の剣の腕を見込んだお上から敵の討伐を命じられる。清兵衛は今の自分に人は斬れぬと断ろうとするものの、圧倒的な権力に逆らうことはとうとう出来ず、承諾する…

彼は周りが言う通り、不幸だったのか?
それとも彼自身の「内面」では、幸福だったのか?

現代人が考えると面白い問題だ。
一人の現代人を想像してみよう。人がぎゅっと詰め込まれた朝の電車の中で、彼はスマートフォンの画面を眺め、SNSで他人の人生をチラ見して、それを他人とシェアしている。そうこうしている内に始業時間になり、上司にコーヒーを注ぎ、余分な仕事を押し付けられ、不平不満を言いながら作業に追われ、少ない休憩時間にいつかは結婚して庭付き一戸建てをローン組んで買いたいと同僚に夢を語る。へとへとになりながら安いワンルームに帰宅して、コンビニで買った弁当をぱぱっと食べ、氷結ストロングをがぶ飲みし、バラエティ番組を流しながら、布団に潜り込み、やはりスマートフォンを取り出して他人の人生を羨みながら眠りにつく。そして同じ日々を繰り返す。
時代のうねりは避けられず、人生は常に問題だらけだ。奨学金や家賃、税金など月々の請求に支払わねばならず、少ない小遣いで日々の細々とした出費をやりくりせねばならない中、会社は業績が傾きつつあり、健康診断では肝臓に問題があると判明し、正直なハナシ将来が見えてこない不安にかられ、婚活パーティーではうまく立ち回れず、友人たちの無邪気なマウンティングに辟易する。再三の注意にもかかわらず相変わらず隣人は騒音を立てるのを止めず、実家ではとうとう父が癌で入院する。足元を見れば靴は壊れ、上を見れば雨粒が目に沁み込み、あるいは陽の光に立ち眩みを起こす。
こんな表面的な言葉で、彼が不幸か幸せかというのを、一体どうして決められるというのか? 彼の語られない人生の側面を誰が知っているというのか? 自分の人生を真に豊かにするものとは、一体なんなのか?

清兵衛の身の処し方を見よ。
俺はただ一つ、泣いた。

(ちなみに最後清兵衛が戦った敵がやたらかっこよかった。彼は自分を殺しにやってきた清兵衛に対しひとまず飲もうと提案し、自分語りを始める。画面の演出から何から何までクールな場面だった)
(最後のシーンが良かった。すっかり年老いた娘が墓の前で父を偲ぶ。このシーンがマジで良かった。俺は泣いた)

たそがれ清兵衛

たそがれ清兵衛

『ゴッドレス -神の消えた町-』で西部劇の世界に浸る

結構前に見たドラマなので記憶があやふやだ。
もうすぐ『レッド・デッド・リデンプション2』という大作ゲームがリリースされる。西部劇の世界だ。そこで俺はこのドラマのことを思い出した。記念に感想を綴っていく。

俺は西部劇の世界観には詳しくない。
なんというか取っつきにくさを感じるし、名作とされるものもなかなか見る気にならない。
だがNetflixで『ゴッドレス -神の消えた町-』が配信され、リミテッド・シリーズということで、1シーズン7話というコンパクトさがあったから見た。
本作は地味にスタッフが豪華で、俺は恥ずかしながら知らないのだがハリウッドの一流スタッフ、スコット・フランクが脚本・制作を務めている(最近だとローガンの脚本家らしい)。
キャストも地味に豪華で、ダウントン・アビーのメアリー役の人や、ゲーム・オブ・スローンズのジョジェン・リード役の人がメインを張っている。ウォーキング・デッドデニース役の人もいて、今回めっちゃ強い。


このドラマは何においてもまずタイトル・シークエンス(オープニング)がめちゃくちゃカッコいいコトに言及しなくてはいけない。譲れないカッコよさ。

youtu.be


――↓ネタバレなし感想↓――


エミー賞にノミネートされるだけのパワフルな作品でありながら、とても地味な感じだ。
とはいえミニマムな世界でコンパクトにまとまってて面白い。

youtu.be

↑トレーラー。

一番の美点は、映像だと思う。本作は、画面が美しい。映像を観てるだけで飽きが来ない。
西部劇の世界観。荒野、洋服、集落、馬、砂埃、拳銃……とても綺麗で(清潔という意味ではない)、それだけで視聴できる感じ。

数年前の鉱山事故で、男をほとんど失った町「ラ・ベル」が本作の主な舞台。
この小さな町で、失明しかけてる保安官、彼の代わりにみんなから頼られてる男装の妹、腕利きの保安官助手、一匹狼の未亡人などのドラマが余すところなく描かれる。
様々な問題を抱えているこの町に、最大の脅威が訪れる。地元で最大の恐怖と言われるフランク・グリフィンのギャングがやってくるというのだ。(理由は一味を抜けた裏切り者を匿っていたから)
彼女たちはこのギャングを撃退しなくてはならなくなり――…という本筋。

ギャングの襲撃を女だけの町が迎え撃つ! という触れ込みの本作なので、視聴者(俺)は当然それを期待して視聴するわけだが、この盛り上がりどころは7話に集約されている。
それまでは西部劇の世界に浸れるドラマを6話分、味わいながら待つことになる。
なので俺は「まだか…? まだか…?」と少々じれったい思いをすることになったのだが、それでも充分面白かったです。

f:id:oniie:20181025142547p:plain

ホワイティがすげぇカッコいい。理想の少年って感じ(笑)
それと保安官の妹もすげぇカッコいい! ちょっとぽっちゃりしてて、見た目的にはカッコいいという言葉とは遠いかもしれないがなんていうか、マジでカッコいい。振る舞いとかが。
そしてロイ・グッド。奴はバッド・アスだぜ。

『アサシンクリード オリジンズ』で俺はエジプトの守護者になる

アサシンクリード・シリーズは毎年のようにリリースされるUBIの歴史・アクション・ゲームだ。
俺はこのシリーズを興味があるもののやったことがなかった。正直手に取り辛かった。たくさんあるし、何からやればいいの、みたいな。だがオリジンズはシリーズ未プレイでも良さそうな空気だったので買った。というか、古代エジプト世界が舞台になっているということに最も惹かれた。この業界は中世ヨーロッパ風ファンタジーや戦国や現代を舞台にしたゲームには事欠かないものの、エジプトとなるとめっきり減る。しかも大作とあっては尚の事、希少価値が高い。
ちなみに2018年10月現在、既にオリジンズの次のタイトル『オデッセイ』が発売されているが未プレイだ。なので「今さらオリジンズの感想かよ」ということになる。

正直、トロコンすると思っていなかった…

f:id:oniie:20181022211404j:plain

何せ、序盤の方で俺は脱落しそうだったから。
ハッキリ言って「ちょっとつまんねぇな」と思っていた。
もちろんプレイを終えた今となっては「面白かったぁ~」って感じだが、序盤は、苦しかった。まずそれが何故かを考察する。


世界観に没頭できる作りになっていない
もしくは、時間がかかる、と言うべきか。
これはこのゲームが単なる「プトレマイオス朝エジプトの一人の守護者の話」ではなく、「アサシンクリードという大きなうねりの中の一局面の話」というスタンスをとっているからかもしれない。
俺はびっくりしてしまったのだが、このゲームにはなんと「現代篇」なるものが存在しており、現代の学者が墓を荒らして主人公のミイラの記憶を辿るというスタンスをとっているのだ。(現代篇ははっきり言って苦痛だった。シリーズファンは好きかもしれない。だが俺の感想はこれだけだ。要らん!)
まあそういうスタンスなので、およそプトレマイオス朝エジプトという世界観の妨げになる、ふさわしくないいくつかのポイントについては、そういうものだから受け入れてねというわけかもしれない。
とはいえ、ここに限っては俺は妥協できない。
まず、メニュー画面など。この辺りは、ベセスダの「フォールアウト」シリーズを見習っていただきたい。本作のメニュー画面は、残念ながら、作りがダサい。古代っぽくない。フォントとか、クエストを表示するフレームとかに、気が配られていない。画面のデザインはとても大事だ。たしかにこのゲームはフィールドは素晴らしい! だがそのぶん、ギャップのある違和感たっぷりなメニュー画面にがっかりさせられた。何故フィールドを狂気レベルにこだわっておきながら、メニュー画面をああいうふうにするのを許してしまったのか?(ストアの表示とか、ハッキリ言って萎えるわけだ)
次にオンライン要素のせいでマップにはどこかの他人の写真が見たくもないのに表示させられ、フィールドにはどこかの他人の死体が転がっている。邪魔だ! エジプトを旅行しているときに現実のことなんて考えたくない!!
こんなふうにエジプト世界への没入を妨げる作りの甘さが至る所に見られ、なんだか、萎える。という感じ。一見、メニュー画面のデザインなんか大したことねえだろ、と思うかもしれない。俺も実際大したことなくね、と思いつつ、掘り下げて自分の心を覗いてみれば、多分こういう細々としたところが甘いせいで萎えてるんだと思う。

シナリオが甘い
メインもサブクエストも両方だ。骨格はじゅうぶん面白いものの、こまごまとしたところが、甘い。キャラクターの表情も、頑張っていることは頑張っているのだが、甘い。せりふも、ところどころいい感じにはなるが、基本的に、なんかなぁ…という具合だ。
要するに、心を震わせるシナリオがまるでないのが問題なんだ。
別に感動の涙を流したり爆笑のツボにはまったりしたいわけではないが、心に響いてくるような何か、”ライターの作家性”というものが、この手のゲームには必要だ。それが足りてなかった。
(後述するが、たぶん半円形人物の魅力が足りてないんだと思う。円形人物のバエクだけが輝く構成になっている)
もちろん丸っきりダメではない。ただ薄味だっただけ。ときおり「おっ」と思わせるシナリオやセリフや演出が現れて、そのおかげで、なんとかやりきれた。


……ということで、序盤は↑のような欠点のせいでくじけそうだった。クリアせずに売ろうかなぁとすら思っていた。俺には合わないゲームだと。
だがどういうわけか、俺は時間を忘れてコントローラーを握り、らくだに乗って砂漠を渡り、ナイル川流域で起こる地元の問題を片付けはじめ、とうとうトロフィーコンプリートまでしてしまった。

f:id:oniie:20181022213939j:plain

俺は二十一世紀に生きる吐いて捨てるほどのプロレタリアートから、プトレマイオス朝エジプトの守護者・バエクに生まれ変わったのだ!
一体何がそうさせたのか? 次はそれについて考察する。


ドン引きするほどクオリティの高いフィールド
ああ、エジプトよ。砂漠、ピラミッド、ナイル川古代文明……広大なフィールドを歩けば歩くたび、名所に次ぐ名所が現れて俺は圧倒される。冒険心が蘇り、俺はただの旅行者になる。
マジで、マジで、マジでヤベェくらいフィールドがヤベェ。物語の初め、砂漠のど真ん中から始まって、大都会アレクサンドリアに古都メンフィス、競馬場に闘技場、ギザのピラミッドやファイユームのオアシス、小さいながらも作り込まれた集落や荒野に砂漠、湿地帯、畑、神々の遺跡をまわり……へとへとになって終盤、リビアに入って地中海沿岸っぽい緑の畑を走り、キュレネにたどり着いた時……俺は、泣きました。
なんてことだ……
ここまでのフィールドは、流石に想像してなかった。あまりにも、素晴らしい。
細々とした作り込みも流石だ。民衆の暮らしの動きは興味深い。エジプト人は過酷な労働に従事させられ、外国人指導者の下ギリシャの神殿やローマの水道橋を建設している。アレクサンドリアやクロコディロポリスでは裕福な外国人が一等地に暮らし、エジプト人は隅っこの湿気た区画に追いやられている。特産品の描写も面白い。種類はよくわからないが、それぞれの畑の違いとか、そういうのだ。シワの遺物の贋作がユーヘメリアの市場で売られてたり、地方の小さな村で染められた織物がアポロニアの貨物船に乗っていたりする。”世界”が描かれているのだ。これがオープンワールドに求めてるものだ!
こんな世界を見せつけられたら、感動の涙を流さずにいられない。

f:id:oniie:20181022211459j:plain
f:id:oniie:20181022211631j:plain
f:id:oniie:20181022211648j:plain
f:id:oniie:20181022211616j:plain
f:id:oniie:20181022212048j:plain

(正直もっと写真撮ればよかった。街中とかもすげぇ良いんだよ)

身体能力の超絶高い主人公の制限なきパルクールアクション
これはやべぇ。マジでやべぇ。バエクはまさに、エジプトのハヤブサ
彼に登れないものはない。ごつごつした岩の山も、要塞の高い壁も、ファロスの大灯台も、ギザのピラミッドも、何でも身体一つで登っていく。
さらにどんな高いところにいても、葦のふわふわが真下に見えていれば、飛び降りることを恐れない。
この身体能力に、エジプトの地元の民衆も称賛と畏敬の声をあげる。農民の女性は心臓が止まる思いをし、子供たちはヒーロー扱いする。
もはやオープンワールドはスタンダードなものになりつつあるといえど、本当に自由で束縛がないかと言ったら違う。高い壁は登れないのがフツーだ。だがバエクはほとんどどんな場所も登っていく。
憧れずにいられない。

f:id:oniie:20181022211943j:plain

↑飛び降りるたびにおなかの奥がヒュンッてなる(笑)


これが、夢中になれる素晴らしいポイントかな。
とにかくフィールドに尽きる。俺は設定画面で、画面に表示される項目を極力削り、コンパスだけにした。たしかにこれは不便ではある。しかし、クエスト目標とか、体力ゲージとか、そんなものに風景を邪魔してほしくなかった。
パルクールも衝撃的だった。これのおかげで、たとえば砦の攻撃なんかも、柔軟が効いてやりやすかった。
うん、この二つは特にヤバいと思ったな。

バエクもカッコいいしね。
最初は復讐に燃えててとっつきにくいなぁ~と思ってたけど、徐々に愛着湧いてきたわ。
信心深いところが新鮮に映っていいね。ソベク(ワニの神様?)を殺したり利用したりする冒涜に対しては絶対に許さなかったり、お気に入りの奴には葦の原野(天国?)を約束したり、気に喰わない奴にはドゥアト(地獄?)送りになると決めてかかったり、なかなかチャーミングなポイントだったと思う。
プトレマイオス朝末期のエジプトに何だか少しだけ詳しくなったよ。無駄にウィキペディア読んじゃったしね。

ただ正直、キャラクターは弱かったかなぁ~。こいつマジおもろいやん! って人物が、全然いなかった。そういう方針なのか実力なのかしらんけど、シナリオあってRPGって感じにもなってるんだしもうちょい頑張ってキャラクター掘り下げて良かったんじゃね、的な……
例えばバエクは球体なんだよ。どの角度からも見られる。ぶれないけど角度によっては新しい面も見られる。主役級の人物で実際に主人公はってる。一方、結社の面々やクレオパトラプトレマイオス、ヘプツェファは半円形。これこれこの役割だけこなしなさい、という感じ。球の半分は描かれない。だからこそ主役じゃなくて脇役なんだが、まともな球体の人物が主人公のバエクと描写不足のアヤだけなのが、やっぱり物語として淋しいな~と思うわけです……まあいいかもう。


最後に物語の感想。
え、別れるのかよ!?
でも、このラストのシナリオだけは良かった。お互いの愛が失せたわけではないものの、バエクもアヤも、多くの人間を手にかけたり、信じているものに裏切られたり、色んな出来事を経験しすぎた。二人はもはや別の方向を眺めてる。
バエクは地元に残り、父でも夫でもメジャイでもなく、ただのバエクであることを選んだ。そしてアヤは名を捨てて、苦しめられる人々の擁護者からなるチームを結成し、人民の影として生きることを選んだ。
ただ一つ、変わらない信条だけがあると言って…

f:id:oniie:20181022212112j:plain

総評。
アサシンクリード オリジンズ』面白かった!
これすごいわ。明朝篇とかインカ帝国篇とかあっても面白いとおもう!
とりあえずオデッセイもまた色々進化してるみたいなのでやってみたい。今度は写真がっつり撮ろうかなぁ~。
でも俺にはRDR2とFallout 76とバトルフィールド5も待っている。やべぇな最近。濃すぎ(笑)

『ゲーム・オブ・スローンズ』で俺の心に響いた31の名言(前半)

俺が愛してやまないドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のお気に入りの名言を今日は思いつく限り列挙してまとめてみよう。最高の暇つぶし。
科白じたいの魔力というよりそのシーンが好きだから選んでるものも結構ある。俺はスタニスが大好きなのでスタニス多め。
めちゃくちゃ多い。ってかマジで多い上に俺の余分な感想を書きすぎた。ということで、前後篇にわけることにした。
この記事では前半として、シーズン1~シーズン3の名言をピックアップする。計31個。
後編ではシーズン4~シーズン7までを特集する。多分合計で60個くらいになる。


シーズン1


自分が何者か忘れるな。世の中は忘れてくれないが、鎧としてそれを纏えば、傷つかない」 by ティリオン・ラニスター
お手頃な名言。落とし子と言われて不機嫌になったジョン・スノウに、人生の先輩ティリオン・ラニスターが贈った言葉。シーズン1第1話で飛び出したこの言葉は、今もジョン・スノウの助けになっている。
"Never forget what you are, the rest of the world will not. Wear it like armor, and it can never be used to hurt you. "


5と1、大きいのはどちらだ」 by ロバート・バラシオン
サーセイは素直に5と答えたが、ロバートの見解は違うようだ。ちょっと長いが、ロバートが珍しく熱く語っているので、拝聴するべきだろう。
「仮に、ヴィセーリスが4万のドスラク人を集め、海を渡り七王国へやってきたとしよう。我々は籠城する。賢明な動きだ。平野で連中に対峙することほど愚かなことはないからな。しかしその間、ドスラク人は我々を無視するだろう。奴らは村々を焼き払い、掠奪の限りを尽くすだろう。男を殺して、女子供を奴隷にするだろう……民は王の不在にどれだけ耐えられる? 高い壁の向こう側で縮こまる、臆病な王の! じきに、民はヴィセーリス・ターガリエンこそが真の王だと言い始めるだろう」
サーセイは軽く切り返す。「数では勝てます」
ここでロバートの科白がキマる。「5と1、大きいのはどちらだ? 1つの大義のために1人の指導者の下に結集する、1つの本物の軍勢だ。我々の大義は狂王と共に死んだ。今や我々の軍は様々で、違う目的を持っている」
戦の事になるとやたらと弁舌が立つロバート王。現在シーズン7が終わり、このシーンの頃からすれば世界情勢は目まぐるしく変化した。サーセイはロバートの言葉を覚えているだろうか? 見習うべきは父だけじゃない。軽蔑している相手からも、学べることはある。
"Which is the bigger number, five or one? "


お前の母は死んだ。私も近いうちに死ぬ。お前も、お前の弟も、お前の姉も、その子供たちも。みな死ぬ。死んで、地面の下で腐りゆく。家名だけが生き永らえる。ただ一つ、家名だけが」 by タイウィン・ラニスター
この科白が凄く好きなんだよね。このシーンのジェイミーとタイウィンの会話を暗記しようとしたことがある。まあ諦めたけど。それでもだいぶ覚えてる。名科白の応酬。繰り返し繰り返しめっちゃ見た。
この名言は、タイウィンの口調もあってとてもパワフルなものになっている。この考え方が、タイウィンのやることの原理。世は儚く、命は尊い。では真に遺るものとは? タイウィンが考えるのは家名だ。鹿を捌き、内臓を取り除きながら、真剣な目で自説を語るタイウィン。ド迫力。余談だが、俺はゲーム・オブ・スローンズのキャストの中でもタイウィンを演じるチャールズ・ダンスは特に代えがきかないと思っている。
「ジェイミーよ。陰で”王殺し”と囁かれるのが煩わしいか?」「もちろん煩わしい」このセンテンスも地味に好きだ。ジェイミーの表情も全てを物語ってる。上手いな…
"Your mother's dead. Before long I'll be dead, and you and your brother and your sister and all of her children, all of us dead, all of us rotting underground. It's the family name that lives on. It's all that lives on. "


決闘に敗けて、何を学んだか? 決闘では私は勝てないということだ。それは奴らの戦い、奴らの法だ。だから私は戦わずして奴らを殺す。自分は何を知っている? 自分とは何か? 我々は己を知ることで、欲しいものを手に入れられるんだ」 by ”小指”ピーター・ベイリッシュ
長い引用が続くが、仕方ない。この科白も好きなんだ。小指は幼少期の苦い思い出を語る。自分で言う通り、ピーター少年はこの時を境に、外道としての道を歩み始めたのかもしれない…
"You know what I learnt losing that duel? I learnt that I'll never win. Not that way. That's their game, their rules. I'm not going to fight them, I'm going to f**k them. That's what I know, that's what I am, and only by admitting what we are can we get what we want. "


我は人々の領土を守り抜く盾なり」 by ジョン・スノウ
冥夜の守人の誓約の言葉。その一部を抜粋。ただ一言。カッコいい!!
"I am the shield that guards the realms of men. "


スターク、タリー、ラニスター、バラシオン……どうしてわしが他所の揉め事に頭を悩ませねばならんのか、教えてくれ」 by ウォルダー・フレイ
視聴者たちが嫌いなキャラクターをランキングにしたらトップを争うだろうこの老人のお言葉。名言か? いや、見返りを求める卑しい発言にしか聞こえないかもしれない。とは言え、実際これは最もなことだ。スタークが王家に反乱を始めたから協力しろだと? 王都で北部の兵が殺され、ネッドが囚われているからという理由で? だから何だというのか? わしはタリー家に忠誠を誓ってはいるものの、王家にも属しているんだぞ。なぜ苦渋の選択を迫られねばならんのか? 見返りに何をくれるというんだ? え? という具合だ。一理ある。
俺はスターク家に感情移入しているワケだし、フレイ家についてなんか考えたくない。とは言え考えてしまえば、ありとあらゆる出来事に対して、説得力が生まれる。フレイはわざわざ危険を賭して北の兵を通した。スタークという最高級の相手と、考えられる限り最高級の取り決めが成立したから。さて、もしその取り決めが、身勝手な理由で破られたとしたら? そんな折に、もっといい相手に、もっといい取引を、もちかけられたとしたら?
この名言は、思わず忘れやすいタイプの教訓だ。心の底から信用できる相手じゃないのなら、よれよれの糸で結ばれているだけの関係であるのなら、もっと注意を払うべきなのだ。
"Stark, Tully, Lannister, Baratheon... Give me one good reason why I should waste a single thought on any of you. "


愛は義務を殺す」 by ”学匠”エイモン・ターガリエン
女の愛と名誉を比べたら? 我が子を腕に抱く喜びと比べたら、義務とは何だ? 代償がなければ義務を果たすのはカンタンだ。これが、冥夜の守人が妻も子も持ってはいけない理由。だが、とエイモンは続ける。
いずれ、それがカンタンじゃなくなる日がくる。選ばなくてはならない日が、やってくる。自分自身で選んだことを、一生背負って生きるのだ、と。何も知らないジョン・スノウも、いずれは知っていく。難しい選択もするようになる。復讐よりも義務。野人の女との恋よりも義務。兄弟の気持ちよりも義務! 彼はここまで、義務を優先してきた。次第に彼の決断は世界に大きな影響を与えるようになり、もはや個人だけの問題ではなくなった。ジョンは学匠の言葉を覚えているだろうか。ってか忘れるわけないか。
"Love is the death of duty. "


全てを失ったら、命に価値などないとわかる」 by ミリ・マズ・ドゥール
妖婆はデナーリスの腹の中の子供を殺し、カール・ドロゴを物言わぬ廃人に変えた。信じていたのに裏切った! どうして? デナーリスはお前の恩人のハズでしょう!?
「カール・ドロゴの部族が聖堂を破壊し村を略奪した。子供は無実? ”世界を駆けるスタリオン”が?(笑) 将来、村々が焼かれなくてすんで良かった」「私を救った? その前に3人の騎手に犯されたし、たくさんの人を治療した私の家は焼かれたし、ブレッドを焼いてくれた男や治療したばかりの少年の首がさらされたのに? それなのに私の何を救ったと? 命?(失笑) 王を見なさい。全てを失ったら、命に価値などないとわかる」煽りスキル高いっすね、妖婆さん。
俺は当然デナーリスに感情移入して見ているため、最初この妖婆の言い分は腹立たしく思った。だが明らかに妖婆の言う通りだと気づいた。平和な生活を営んでいたのにそれを壊されたわけだし、復讐されて当然というものだ。デナーリスは自分の正義が空回っていると気づいただろうか。怒りに我を忘れてはいないか。これは充分、考えるに値する教訓だ。
"You will see exactly what life is worth, when all the rest has gone. "


お前は誓約の兄弟か? それとも戦で遊びたいだけの落とし子か?」 by ジオー・モーモン
最終話。あまりの出来事に震えるジョン。奴の首をとってやる! いやいや待てよ。お前が行ってどうなる。そういうのは、ロブに任せとけ。壁の向こう側が異常事態だって時に、鉄の玉座に誰が座るかがそんなに大事か?
総帥に言いくるめられるジョン・スノウ。例えば王都のような社会では、個人主義が蔓延し、みんな自己の利益を第一に優先するように考える。自分が何を思っているか、本当はどうしたいか、というのが最も大事で、世界の理など知ったことではない。だから結果がどうあれ、復讐したいなら、すればいい。ジョンが属しているのは、そういう社会ではない。彼は個人主義とは遠くかけ離れた世界の果ての集団に属している。大局を見なくてはならないのだ。個人の願いより優先するべき任務があるのではないか。冥夜の守人はそういう社会だ。一度誓ったら、そう簡単には破れない。自らの持ち場で生きて死ぬ。それが兄弟の誓約だ。
"Are you a brother of the Night's Watch, or a bastard boy who wants to play at war? "


シーズン2


夜は深く、恐怖に満てり」 by メリサンドル
この言葉の第一印象? うっわ、受け付けねぇ~…って感じ。わけのわからん一神教が、いきなり儀式かなんかをしてるシーン。俺おいてけぼり。このシーン、意味不明なんですけど、みたいな。実際、理解できないのがいいらしい。メリサンドルは理解できないものが信仰の助けになると言う。どうでもいいがメリサンドルを見るたびに俺の腸が煮えくり返る。このマザー・オブ・デーモン!!
この言葉には魔力がある。スタニス王には二人の助言者がいた。ダヴォスと、メリサンドルだ。前者は明らかに善き人だ。後者はなんだか怪しくて、王を誑かそうとしてるように見える。まるで天使と悪魔だ。悪魔が放つこの言葉には、厨二的な魔力がある。思わず呟きたくなってしまうのだ。ザ・ナイティズダァーク…アンド・フロブテラァーズ…
"The night is dark and full of terrors. "


知識こそ力です」by ”小指”ピーター・ベイリッシュ
力は、力よ」 by サーセイ・ラニスター
姉弟の秘密を知っているぞとイキった小指に、サーセイがお灸を据えるという貴重なシーン。摂政太后に対してイキりすぎたな…
どうして物事を思い通りにできる人がいる? なんの権利があって人を動かし、従えさせることができる? それは力だ。力ある者が力なき者を支配するのが人の世だ。その力の源泉となるものは、人によって見解が違う。マイナーな小貴族の出身の小指は力の源泉は知識にあると信じている。サーセイは、何にも勝る本当の力があると信じている。自分は力ある人間だと証明したいのだ。
力は人がそこにあると信じている場所に宿る」 by ヴァリス
ちなみにヴァリスの見解がこちら。哲学者ですね、ヴァリスさん。
"Knowledge is power. " "Power is power. "
"Power resides where men believe it resides. "


嵐がやってきては去り、大きな魚が小さな魚を飲み込み……そして私は、漕ぎ続ける」 by ヴァリス
怖いです、ヴァリスさん。
"The storms come and go, the big fish eat the little fish, and I keep on paddling. "


死せる者はもはや死なず」 by 鉄人
鉄人たちが好きだ。厳つく、荒々しく、他所とは違う宗教を持つ。死せる者はもはや死なず。されどまた立つ。より強く、より雄々しく。死せる者はもはや死なず! イカれるくらいカッコいい。
グレイジョイの”我ら種を蒔かず”という標語も大好き。あまりにもパワフル。
"What Is Dead May Never Die "


神を信じろと? いいだろう。スタニス王こそ我が神だ」 by ダヴォス・シーワース
信心深い息子に神の存在を説かれ辟易するダヴォスが返した言葉。彼が信じるのは七神でもなければ火の神でもない。スタニスだ。スタニスは自分を取り立てたし、そのうち自分の息子も騎士にするだろう。そんな人が他にいるか? 火の神がもたらしてくれるというのか? もちろん違う。スタニス王だけがそうできるのだ。人は神を信じ仕えねばならないと言うのなら、私が信じ仕えるのはスタニス王のみだ、という力強い宣言。そんなダヴォスも今やすっかり北の王にご執心だ。陛下の恩を忘れてなければよいのだが…
"You want me to have a god? Fine. King Stannis is my god. "


善行は悪行を洗い流さない。その逆も然り」 by スタニス・バラシオン
堅実なお言葉。これから為すことがあまりに不名誉なので、自分に言い聞かせておられるのでしょう。腹心の部下ダヴォスはよき例だ。ダヴォスは密輸業者だが、同時に英雄でもある。ダヴォスはその英雄的な行為で犯罪を帳消しにしたわけではない。犯罪に対しては別の罰(指の切断)があり、英雄的な行為には別の賞(騎士の叙任)がある。
"A good act does not wash out the bad, nor a bad the good. "


厳しい真実とは善し悪しだ」 by スタニス・バラシオン
言えば相手が嫌な気持ちになる真実があるとする。言うべきか? 真実を知れば最善の策をとれるかもしれない。真実は真実。良い面も悪い面もある。ダヴォスは真実を伝えスタニスは認識し、ダヴォスをより強く信用するようになる。
"Hard truth cuts both ways. "


殺されない人はいない」 by アリア・スターク
ロブ・スタークは連戦連勝。逸話は増えるばかり。あることないこと。中には不死だという者もいる。不死。信じるかね? タイウィン・ラニスターの冗談じみた問いかけ。それに対するアリアの返答は「いいえ、閣下」お、アリアめ、真面目か? しかし、間を入れず続く言葉「殺されない人はいない」アリア、タイウィンの目を見つめる。タイウィン、おし黙る。かっこよすぎか。しかし、これは良い死亡フラグだったな…
"Anyone can be killed. "


多くを愛すれば愛するほど、人は弱くなる。愛する人の安全と幸せのためなら、人はどんな愚かなこともしてしまうから。あなたは子供だけを、愛しなさい」 by サーセイ・ラニスター
サンサにアドバイス。サーセイが言うと説得力がありますね。
"The more people you love, the weaker you are. You'll do things for them that you know you shouldn't do. You'll act the fool to make them happy, to keep them safe. Love no one but your children. "


誓いが多すぎる。次々と誓いを要求されるだろ。王を守れ、王に従え、父に従え、罪なき者を庇え、弱き者を守れ。だがもし父が王を軽んじていたら? もし王が罪なき者を虐殺したら? 多過ぎるだろ。誓いを一つ守るたび、別の誓いを破ってしまう」 by ジェイミー・ラニスター
今では俺もジェイミーを愛してやまないが、この頃はろくでもない悪党にしか見えなかった。塔ではブランを落とすわ、牢では従弟を殺すわ……サブキャラ風情がふざけるのも大概にせい。みたいな。スタークに感情移入していると、こいつは憎くて憎くて仕方なかった。実際この頃のジェイミーはやさぐれていたよな。世界に虐められていたという感じ。そんな彼の切ない名言。
"So many vows. They make you swear and swear... Defend the king, obey the king, obey your father, protect the innocent, defend the weak. But what if your father despises the king? What if the king massacres the innocent? It's too much. No matter what you do you're forsaking one vow or another. "


私は鉄の玉座に座り、お前は王の手になる」 by スタニス・バラシオン
蟹漁師の息子が初めて王の手になるかもしれない。スタニス王が世間の目や慣習に曇らされない人物であると証明するカッコいい名科白。
我々は過小評価されてきたと愚痴りまくった後のスタニスの突然の宣告と、それを受けたダヴォスの表情。地味ながら良いシーンだ…
"When I sit the iron throne you'll be my hand. "


何千だ」 by スタニス・バラシオン
パワフルな言葉だ。とてもパワフルな言葉だ。泥の門攻撃時、鬼火で迎え撃たれて弱気になった部下の、何百と死にます、という進言に対して、スタニスが放った厳しい真実。This is クール。その後、黙ってテキパキと上陸準備を進めて、自分の兵たちを鼓舞する。「私に続き王都をとれ!」この一連の流れ、マジでシビれる。はぁ~(ため息)。やべぇくらいカッコいい!
"Thousands. "


スタニスは人殺しだ。ラニスターの連中も人殺しだ。お前の兄貴も人殺しだ。お前の息子も、いつか人殺しになる。世界は人殺しで形作られてる。だからよく見て、慣れておけ」 by ”猟犬”サンダー・クレゲイン
ハウンドが王都から逃げる際、サンサに贈った言葉。ハウンドはそんなふうに世界を見ているんだね。ちょぉ可哀想ぢゃん。。。でもハウンド、サンサに優しいよね。こんなことを言うのもサンサを気にかけてるからでしょ。お前が本当の騎士様だょ。。。
"Stannis is a killer. The Lannisters are killers. Your father was a killer. Your brother is a killer. Your sons will be killers someday. The world is built by killers. So you'd better get used to looking at them. "


シーズン3


ジェイミー……俺の名はジェイミー……」 by ジェイミー・ラニスター
彼を何と呼ぶ? ”王殺し”、”誓約破り”、”義なき男”……? 17年間、ジェイミーは周囲にそのように呼ばれ続けた。誰もが彼を蔑んだ。人は、レッテルを貼られる。だが、ジェイミーの隠し事の全てに声を与えたら、ざらついた優しさに気付くことができるだろう。
17年前のあの時、狂王エイリス2世は全てを焼き尽くそうとしていた。王都の至る所に置かれた”鬼火”を爆発させようとしていた。このままでは全てが灰燼に帰す。その時ジェイミーは狂王の目の前にいた。「焼き尽くせ!」声が大広間に響いた。ジェイミーは秤にかけなければならなかった。狂王と、50万人の王都の人々。そしてジェイミーは王を殺した。それ以来、彼は王殺しとして蔑まれている。
運命のいたずらか、奇妙な旅路の中で、ジェイミーとブライエニーはお互いを心から信頼し始めていた。信頼する相手に、他人と同じ扱いをされたくなんかない。彼女に、もうそのレッテルで自分を呼んでほしくなんかない。そしてとうとう、ジェイミーの切ない願いが言葉になって漏れ出してしまった。心を揺さぶる名言。
"Jaime... my name's Jaime... "


混沌は穴じゃない。混沌は梯子だ」 by ”小指”ピーター・ベイリッシュ
ヴァリスの企みを阻止した小指。不機嫌状態のヴァリスに私は国家のためにやっているのだと詰め寄られ、混沌という大きな穴が我々全員を飲み込むぞと忠告される。この時の一連の会話は丸暗記したいほどカッコいい。厨二心がくすぐられるオサレな会話だ。苛立ちを隠さないヴァリスに、小指は気色悪いニヤニヤ顔でこう返すわけだ。
国家とは何か、貴方は知っていると? 国家とは、エイゴンの敵の千本の剣と同じ。我々が繰り返し繰り返し語ると取り決めた、物語だ。それが嘘だと忘れられるまで
誰もが梯子をのぼろうとして失敗する。そして二度と挑まなくなる。のぼるチャンスを貰える者もいる。それなのに拒む。しがみついてしまうんだ…国家や…神、愛、幻想に。梯子だけが現実。そこにあるのは、のぼることだけ
小指さん、詩人ですね。
"Chaos isn't a pit. Chaos is a Ladder. "


我々は自分の運命を選べない。だが自分の務めは果たさねば。違うか? 事の大小は問わず、我々は務めを果たさねばならない」 by スタニス・バラシオン
複雑な心境だろう。メリサンドルはロバートの落とし子を生贄にするという。陛下はそんな事は望んでおられない。とは言えたった一人の落とし子と王国を比べたら? ダヴォスに語ったこのポリシーは、スタニス王が常に自らに言い聞かせておられるのでしょう。 
"We do not choose our destinies. But we must do our duty, no? Great or small we must do our duty. "


私の父は本物の戦に勝利した。レイガー王子を殺し、王冠を勝ち取ったんだ。お前がキャスタリー・ロックに隠れてる間にな!」 by ジョフリー・バラシオン
キング・オブ・シットの癇癪の中にも父(父じゃない)へのリスペクトを感じる名(迷?)言。
このシーンのジョフリーの切なさは異常。もちろん先にイキったのはジョフリー。敵の首をとれてウキウキ状態。小評議会で、みんな私のオモチャだお前の妻も私のオモチャだとティリオンにイキる。ティリオン仕返しする。王は今ハエのように死んでるぞと侮辱される。ジョフリーはもちろん逆切れするのだが、なんとタイウィンにまで侮辱されてしまう。自分が王だとイキってる人間は本物の王じゃない、戦に勝つことで証明できるとか言われてしまう。流石にカチンときたジョフリー、タイウィンにも思い切りキレる! ……静まり返る小評議会。さすがにタイウィンをイジッたのはまずかった。七王国はタイウィンへの恐怖で結ばれているのだ。タイウィンが本当の権力者で、ジョフリーは神輿にされてるに過ぎない。そんな空気を察知してしまうジョフリー。タイウィンによって疲れてるということにされてしまい、あれよあれよと連れていかれる。哀れだった。
一応ジョフリーはロバートのことは尊敬してるんだよな。シーズン1でも、死に瀕したロバートを本気で心配していたようだし。自分の父が王であることを誇りに思ってるみたいだ。それなのに不義の子だという噂は流れるわ、みんな自分を腫物のように扱うわで、ジョフリーのストレスは限界だ。世界に歪められた子供は、たいていロクな成長をしない。
"My father won the real war. He killed Prince Rhaegar. He took the crown while you hid under Casterly Rock! "


以上。
シーズン4以降は遠くないうちにまとめる。
この記事書いてて楽しかった。やっぱ俺めっちゃゲーム・オブ・スローンズ好きだわ。ドゥブロヴニク行くっぺか?

ふたつのカタルーニャ 感想

スペインと言ったら何を思い浮かべる? サッカー? サグラダ・ファミリア? 闘牛? パエリア? ワイン? 大航海時代
歴史を学んだ人ならレコンキスタや太陽の沈まない国という単語にも反応できるだろう。地理が好きならイベリア半島カナリア諸島という単語が好きなはずだ。
ではカタルーニャ独立運動についてはどうだろう? うーん、なんぞそれ? これが俺の反応だ。俺は歴史と地理が好きなのであまりピンとこないのが恥ずかしかった。まあいちおう日本でも、去年、一時期は話題になった。

youtu.be

サルでもわかるカタルーニャ独立運動についての動画。
仕掛け盛り沢山で見てて楽しいですね。

それはともかく「ふたつのカタルーニャ」というドキュメンタリー番組がNetflixで配信された。
2時間という長さだが、昨今国際ニュース界隈をにぎわせるカタルーニャ問題について興味を持ついい機会になる。
俺もこの問題について興味があったので見てみることにした。結果として面白かった。

スペインは多民族国家だと言うと、うろたえる人もいるかもしれない(俺だが)。え、スペイン人はスペイン人じゃないの、と。残念だが事情は複雑らしい。
俺は慌ててWikipediaでスペインの歴史を確認した。以下、Wikipediaをそのまま引用。
・統一以前の地方意識が根強く、特にカタルーニャバスクなどの住人はスペイン人としてのアイデンティティを否定する傾向にあり、ガリシアカナリア諸島の住民も前二者に比べると、穏健ではあるが、民族としての意識を強く抱いており、それぞれの地方で大なり小なり独立運動がある。
・北スペインのフランス寄りに、バスク語を話すバスク人が暮らしている。バスク民族の文化や言葉は、スペインのみならず他のヨーロッパとも共通することがなく、バスク人の起源は不明である。このことが、バスク人がスペインからの独立を望む遠因となっている。
・歴史と言語からなるカタルーニャ民族の自意識は、アラゴン王国との合同やスペインへの統合を経ても失われず、今日に至っている。

話によると、かねてからカタルーニャ人はスペイン人に尊重されていない、粗雑に扱われていると感じていたようだ。その上、スペイン中央政府による徴税が不当だと主張している。この2点がカタルーニャ人のナショナリズムを高め、2010年頃から独立の機運が高まったとのことだ。(20年前、独立を主張している勢力は米粒のように小さかったとされる)
番組では政治家やジャーナリストなど問題にかかわる重鎮たちへのインタビューが主となっている。
目を引くのは、2017年10月1日に発生した事件だ。これは悪名高い。
この日、「あなたは独立に賛成か? 反対か?」独立への是非を問う住民投票が行われた。スペイン中央政府はこれを違憲として機動隊を出動させた。カタルーニャ州警察が中央政府のこの要求を拒絶したため、国家レベルの機動隊が投入されたのだ。
この時の実際の様子がYoutubeにアップされている。あくまでも一部だが、まあ、ご覧のとおりだ。↓

youtu.be

↑ちなみに動画の最後の方でインタビューを受けているのが独立派のアイコン、プッチダモン氏だ。カタルーニャにいたら逮捕されてしまうため、彼はドイツやベルギーに亡命している。
この尋常じゃない空気の中で住民投票が行われ、投票率は4割に留まったが、賛成票が9割を超える結果になった。

やはり、これはスペイン中央政府にとって失策だったのではないか。政府は好きに投票させてもよかった。この投票に法的効力はないとして、無効とすればよかった。
こうすることもできた。選挙運動に参加し――スコットランドやカナダがそうしたように――”スペイン統一が良い理由”をスピーチする。民主主義者なら参加する。論破して票を獲得して、住民投票で勝利する。一件落着だ。
だがそうはならず、武力が行使され、一般人は投票を妨害された。繰り返すがこれは暴動やデモではなく、ただの投票だ。これは「屈服しろ」という態度の表れなのか? そう見る者もいるだろう。
結局Youtubeに暴力の様子がアップされ、国内外のニュースで大々的に報じられ、今ではNetflixにドキュメンタリーにされた。政治に興味のない人々や外国人までもがこの独立運動に注目することになってしまった。

別にみんながみんな独立したいかと言えばそうじゃない。カタルーニャ人が独立に躍起になっているというだけの見方はミスリーディングだ。
「ふたつのカタルーニャ」とこのドキュメンタリーのタイトルにあるように、反独立派の勢力も大きい。独立か、統一か、というよりは、投票の権利や、議論が、適切になされないことに対する不満が根底にある。
弾圧されていると民衆が感じたら、それは政府にとって失策だろう。

2018年10月1日。”あの日”から一年。
カタルーニャ州議会ではシウダダノスという反独立派の政党が最も多くの37席を取り、最大議席となった。
とはいえ独立派の3政党を合わせると70席。カタルーニャ州議会は135席なので独立派が絶対多数となる。俺は政治に詳しくないのでこの状況をどう見ればいいかわからないが、まだどうにも転がりそうに見える。
中央政府では今年6月、ラホイ前首相が汚職事件の疑いで失脚し辞任、ペドロ・サンチェス氏(社会労働党)が新しく首相に就任している。サンチェスはカタルーニャの独立を認めないものの、自治権の拡大について是非を問う住民投票を行うことを発表している。


いやー…
Netflixのドキュメンタリーってなんでこう面白いかね? ラストがプッチダモン氏で〆られるなど結構、独立派に寄った構成にも見えるが、まあ、そのほうが映えはする。
怒涛のラストだった。独立派のメンツが大量に逮捕されてる現実。プッチダモン氏は亡命中だし。ああ……これは、歴史だわ。
まあもうちょい重鎮たちだけじゃなくてカタルーニャの庶民のリアルな生活や主張を取り上げてほしかったかな。Youtubeとかで盛んに議論しているのを見る事はできるけど、俺はスペイン語カタルーニャ語?)わからんし。。。
っつーか、カタルーニャ人のデモって凄いな。あの広島優勝パレードと比較してさえ比較ならんしょ……ってレベルの人間の海。熱気。
独立の話となると実は日本も他人事ではいられない。沖縄では今も活発な運動が行われている。まあ今のところ独立は小さな種だが、複雑な問題を抱えた沖縄で、ついさっき県知事選挙の開票が行われた。それに勝った玉城デニー氏は中央政権と対立する政策を掲げている。こんなブログで政治のハナシなんて俺は好きじゃないのでここまでに留めるが、少なくともこういった問題に興味を持つのは好ましいことだ。自分には関係ないと思える遠い場所でのハナシを考える事で、自分の生活に密接に繋がっている物事についての視野が広がる。
俺は直接触れない。でもリアルなハナシとして胸を揺さぶってくる。それが面白いトコだな。Netflixのドキュメンタリーは面白いものが多いね。イカロスだけじゃねえぞってね。感想としてはこんなモン。
歴史は常に動いている。無数の道が開かれていて、行こうと思えば、どの道にも行くことができる。
望むなら、この世界の片隅で、目まぐるしく変わる情勢をいくらでも見ることができる。